サスティナブルコーヒー|京都、北山で珈琲豆の販売「サーカスコーヒー」
サーカスコーヒーが扱っている
コーヒー豆について
- CIRCUS COFFEE
-
京都北山にある「CIRCUS COFFEE(サーカスコーヒー)」は、スペシャルティコーヒーの豆を専門に販売しています。
生産地に足を運びその土地の空気に触れ、目で見て栽培工程を知り、農家さんと良好な関係値を築いた豆を取り扱っています。そんな私たちだからこそ豆の販売だけではなく、一杯のコーヒーになるまでの様々なストーリーをお伝えできると考えています。
「コーヒーは循環するもの」
この言葉は、自然環境から生み出されたコーヒーが、生産者から私たち、私たちから消費者へ、次の世代に美味しいコーヒーを残すためのサイクルを意味しています。そしてこのサイクルを作るためには、〝スペシャルティコーヒーを知っていただき適性価格で購入する〟ことが重要です。 世界のコーヒー生産者の方々とコーヒーを飲む人たちが共に共通の問題意識を持ち、この笑顔のサイクルがいつまでも続くことで美味しいコーヒーが次の世代にも残せる持続可能なものになるように。サーカスコーヒーが架け橋となれるようお話しさせていただきます。
サーカスコーヒーが
飲んでいただきたい
コーヒーとは
Think Globally. Act Locally
コーヒーは農作物です。
自然環境に配慮しながら、生産者の想いが積み重なり
美味しいコーヒーが出来上がります。
「美味しいコーヒーを栽培したい」という想いで
生産されるコーヒーは、自然環境に配慮し、
労働環境を改善して初めて高品質なコーヒーが
作られることで持続可能な栽培となります。
それが「サステイナブルコーヒー」とも言われ、
その結果、品質の高い
「スペシャルティコーヒー」と言われる
高品質なコーヒーを作り出すことを可能にします。
STORYを知る
生産者
コーヒー豆を栽培、
そして輸出するまでを担う人々
コーヒー豆を栽培、そして輸出するまでを担う人々
生産国によって治安情勢や政策などは異なりますが、生産者の置かれている境遇はどの国も似ています。
労働人口の減少や、世界中で起こっている気候変動によって、農作物であるコーヒーは大きく影響を受けています。
不安定な気候により収穫量が減少し、栽培サイクルが変化するなか、それぞれの生産現場で安定的な収穫のために試行錯誤されています。
サーカスコーヒー
焙煎、そして興味を
もってもらうことが使命
お客様のお好みを伺いながら、その豆のストーリーをお伝えし興味を持っていただくことを大切にしています。
それぞれの国の生産者さんを想い、飲んでいただく方を想い、生豆の持っている個性を活かして焙煎を行っています。
20種類ほどの豆の中から「好みの豆を選ぶ」そんな楽しさも知ってもらえたら嬉しいです。
消費者
美味しいコーヒーを選び、
興味を持つことが大切
コーヒーがまず「農作物」であるということを知ることが大切です。農作物である以上、自然環境の変化にダイレクトに影響を受けます。
世界のコーヒー生産者の方々とコーヒーを飲む人たちが共に共通の問題意識を持ち、美味しいコーヒーを選ぶことでこの笑顔の循環が持続可能なものになります。
01.
- なぜこの価格なのか。
その価値を知ることが
スタートになる。 - コーヒーが手元に
届くまでの背景を知る
02.
- 美味しさを
実感する。 - 良質な豆を
適正価格で購入する
03.
- コーヒーを
飲む習慣が生まれる
消費者が支払うお金が生産者に還元され、良質な環境での
栽培が持続することで、私たちは日々美味しいコーヒーを
楽しむことができるのです。
コーヒーの循環図
いい豆を作るために
出来ることからはじめよう
- 01.適正な価格で購入する
- コーヒー豆の輸出国の多くは発展途上国であり、農家さんは立場が弱いこともあって十分な利益を得られていないのが実情です。だからこそ、適正価格での購入が生産者の生活安定に寄与し、さらに高品質な豆栽培の持続可能性にもつながっていきます。
- 02.身近なこと、ゴミを減らす
- 気候変動で美味しいコーヒーが出来る場所が年々失われてきているなか、世界規模ではコーヒーを飲む人は増えています。私たちが出来る事は小さなことではありますが、ゴミを減らすことです。購入時に豆袋や缶を持参いただくことの他、淹れ終わった豆カスの持参をいただくことで肥料として再活用させていただいています。
コーヒー農家さんの暮らし
- 01
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始まりの地、
ブラジル
私がコーヒーの世界に引き込まれたのは、20年以上前。
コーヒー会社に入って数年が経った頃、研修でブラジルに行ったのがきっかけです。
子供の頃から地球儀を眺めるが好きだった私にとって、日本の反対側にあるブラジルはずっと憧れの地でした。
広大なコーヒー農園を訪れた時の感動は、今でも忘れられません。
そして、栽培に関わる方々とお会いする中で「コーヒーは人と人とのつながりなんだ」と、強く感じました。
「地球の裏側で毎日何気なく飲んでいるコーヒーが、こんなにも懸命に栽培されているなんて…」。
見聞きしたストーリーを多くの方に伝えたくて、サーカスコーヒーを立ち上げた次第です。
私の原点でもあるブラジルのコーヒー事情について、少し補足させてください。
1727年にフランス領ギアナからコーヒーが持ち込まれて以来、生産量は増え続け1850年には世界一に。
1800年後半までは奴隷を労働力としていましたが、奴隷制度廃止後は移民がその役割を担うようになりました。
アメリカに次ぐ第2位のコーヒー消費大国であるブラジルにとって、
コーヒーは経済の柱であり、人との交流に欠かせないものでもあります。
ブラジルのコーヒーを飲まれたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。
〝この国にとってコーヒー豆とはどのような位置付け〟なのかを知ることで国を思い浮かべ、栽培の光景を思い浮かべていただければ嬉しいです。
他の国の豆についてもご紹介していますので、ぜひ続けてご覧ください。
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第二の故郷のような、
東ティモール民主共和国
「東ティモール」と聞いて、どこにあるのか知っている方は多くないと思います。
インドネシアの東の端、オーストラリアの北のティモール島の東側で2002年に独立した比較的新しい国です。
ただ私にとって東ティモール民主共和国は、思い入れの強い国で、第二の故郷のような場所です。
社会人になってすぐに、西ティモールで2年間働いていたこともあり、サーカスコーヒーを開店させてからは、数回訪問させていただいています。
生産地の方が日本に来られた時にセミナーにも登壇させていただき、現在も相互の関係を築いています。
東ティモールは、2002年大混乱の中独立し、産業のない国が外貨を獲得できる重要な商材としてコーヒーがあり、コーヒーが復興の大切な役割を果たしてきました。 独立当初は、ただ生産量を増やすことに注力してきましたがこの数年品質向上の努力が重ねられ、それが高品質なコーヒーを産むことになっています。
日本のNPO法人の支援もあり、専門家のアドバイスを受けて20年余りが経過した現在は、良質なコーヒーの生産・加工が定着しつつあります。
以前と比較すると、世帯収入は少なくとも約2割以上向上しており、「子どもを学校に通わせ続けられるようになった」「現金収入がない時期でも借金をする必要がなくなった」という嬉しい声が聞かれるようになりました。
とはいえ、まだまだ発展途上国です。
首都とコーヒー栽培をされている場所では驚くほど風景が違い、私も毎度その違いに驚いています。
少しでも多くの方に東ティモールを知っていただきこれからも良質な豆の栽培を続けてほしいと願っています。
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自然と共存するコーヒー豆の産地、
コスタリカ
コスタリカは、2024年に初めて足を運んだ国となります。
コスタリカは国をあげて、環境に配慮したコーヒー栽培を行い、自然豊かな憧れの場所でした。
実際にサーカスコーヒーで長年ご紹介している農園にも訪れ、生産者さんにお会いして、コスタリカコーヒーの一流の味わいの理由がわかりました。
人、土地、自然のテロワールを感じました。
コスタリカとは、中米で最も早くコーヒー栽培が始まった国です。
自給自足の貧しい生活から脱却を図るため、
積極的に栽培して高値で輸出する戦略を立て、
1870年代には主要産業へと成長・拡大し、国にとって重要な農作物となりました。
しかし、1900年代に入ると環境破壊問題が表面化。
1988年にはアラビカ種以外の栽培を禁止するという世界的に例を見ない措置を取り、国を挙げて品質を維持してきました。
栽培に最適な環境と、前代未聞の判断を下した国のサポート。
この両輪がかみ合うことで、コスタリカのコーヒー豆は現在も作られています。
ここで記載している「環境破壊」とは、
上部でお伝えした問題のひとつでもあります。
生産者や国の問題だけではなく、
消費者である全ての人に知っていただきたいお話しとなるのです。
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プロフィール
CIRCUS COFFEE 店主
渡邊 良則
1974年、京都市北区紫竹に生まれる。
店舗の数軒となりが実家。
近畿大学農学部水産学科卒業後、
真珠養殖会社に就職し、愛媛県宇和島で勤務後、インドネシア西ティモールで2年間勤務。
諸事情で退職し帰国。
帰国後、神戸のコーヒー会社の焙煎工場に就職。
品質管理、研究開発部で5年間勤務。
消費者に近いところでコーヒーのことを伝える仕事がしたいと思い、大阪北摂のサステイナブルコーヒーを主に取り扱う有名カフェに転職し6年間勤務。
2011年、地元・京都紫竹に戻り、自家焙煎コーヒー豆販売専門店「CIRCUS COFFEE」を独立開業。
- 資格
- J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター1級
J.C.Q.A.認定生豆鑑定マスター
J.C.Q.A.認定商品設計マスター
SCAJ認定コーヒーマイスター
ブラジルとは?
- 場所
- 南米
- 大きさ
- 851.2万平方キロメートル(日本の22.5倍)
- 民族
- 欧州系、アフリカ系、東洋系、混血、先住民
- 言語
- ポルトガル語
- 人口
- 約2億1,531万人
- どんな国?
- 南米に広がるアマゾン熱帯雨林は世界最大の熱帯雨林で、多様な生態系を形成しています。多くの生産者は機械を使った収穫方法を採用しています。
- 治安
- 貧民街やスラム街が多数存在し、治安は決して良くありません。
精製方法・豆について
- 精製方法:
- ナチュラル精製
- 豆の特徴:
- 控えめな酸味と程よいコクが特徴です。約7割を占めるアラビカ種は、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、ムンドノーボといったブルボン系の栽培品種で構成されています。残りの約3割は、カネフォラ種のコニロンと呼ばれる品種です。
製造方法の種類
- 01
ナチュラル精製 - 果肉を付けたまま乾燥させる方法です。
- 02
水洗式 - 果肉を剥いた後、厚皮に付着したミューシレージと呼ばれるネバネバした糖質を水で分解し、綺麗に取り去る方法です。
- 03
ハニー精製 - 果肉を剥いた後、水に浸けずミューシレージを付けたまま発酵・乾燥させます。①と②の間を取った方法です。
東ティモールとは?
- 場所
- インドネシアの東部
- 大きさ
- 首都4都県(東京・千葉・埼玉・神奈川)の合計面積ほど
- 民族
- メラニシア系、パプア系の太平洋のミクロネシア系、マレー系中華系やポルトガル系など。混血が多い。
- 言語
- テトゥン語、ポルトガル語、インドネシア語、英語
- 人口
- 約134万人
- どんな国?
- 独立当初はコーヒーの生産に注力するだけで精一杯でしたが、ここ10年ほどで品質向上への意識と技術の向上が進み、品質が劇的に良くなってきました。
- 治安
- アジア最貧国の一つとして知られています。
治安は以前と比べて比較的安定はしていますが、政情によって急変する可能性もあります。財政安定化や貧困対策などが課題となっており、インフラ整備は日本も支援中です。主要産業は農業で、コーヒー豆の生産・輸出が国の収入源の要となっています。
精製方法・豆について
- 精製方法:
- 水洗式
(豆によってはナチュラル精製やハニー精製することもあります。)
- 豆の特徴:
- アラビカ種とカネフォラ種の2大品種がありますが、染色体の異なるこれらが自然交配して誕生した「ハイブリッドティモール種」というものも存在します。そのため、東ティモールはコーヒー業界にとって重要な場所なのです。
製造方法の種類
- 01
ナチュラル精製 - 果肉を付けたまま乾燥させる方法です。
- 02
水洗式 - 果肉を剥いた後、厚皮に付着したミューシレージと呼ばれるネバネバした糖質を水で分解し、綺麗に取り去る方法です。
- 03
ハニー精製 - 果肉を剥いた後、水に浸けずミューシレージを付けたまま発酵・乾燥させます。①と②の間を取った方法です。
コスタリカとは?
- 場所
- 中米
- 大きさ
- 51,100平方キロメートル(九州と四国を合わせた面積。40%が森林)
- 民族
- ヨーロッパ系及び先住民との混血が多数、中南米系(ニカラグア系、コロンビア系、ベネズエラ系)、ジャマイカ系、先住民系、ユダヤ系、中国系
- 言語
- スペイン語
- 人口
- 約515万人
- どんな国?
- 豆が栽培できる地域が限られているため、全体の約90%が小規模農家です。
生産者一人あたりの管理面積が狭い分、一粒一粒を丁寧に育てられることが、美味しいコーヒーの生産につながっています。
- 治安
- 比較的安定した国とされていますが、近年は悪化傾向にあります。
ただ軍隊も廃止され、豊かな自然の恩恵を活かして、電力のほとんどを再生可能資源でまかなっていることなどから、地球幸福度指数の世界ランキングで何度も1位に選ばれています。
精製方法・豆について
- 精製方法:
- 水洗式
- 豆の特徴:
- 安定した日射量と降水量、適度な気温、火山灰による肥沃な土壌が質の高いコーヒーの栽培を支えています。豊かな酸味と深いコク、苦味、芳醇な香り。すべてが見事に調和した絶妙なバランスです。
製造方法の種類
- 01
ナチュラル精製 - 果肉を付けたまま乾燥させる方法です。
- 02
水洗式 - 果肉を剥いた後、厚皮に付着したミューシレージと呼ばれるネバネバした糖質を水で分解し、綺麗に取り去る方法です。
- 03
ハニー精製 - 果肉を剥いた後、水に浸けずミューシレージを付けたまま発酵・乾燥させます。①と②の間を取った方法です。
コンゴ民主共和国とは?
- 場所
- アフリカの中央
- 大きさ
- 234.5万平方キロメートル
- 民族
- 大部分がバントゥー系
- 言語
- フランス語
- 人口
- 約9,901万人
- どんな国?
- 仕事がなければ民兵として働かざるを得ない、世界で最も貧しい国の一つです。
コーヒー農家の人口は約1万1,000人。豆の生産量は約3トンとそれほど多くありません。
- 治安
- 極めて悪く、政情が長年不安定なことから農業を含む経済も低迷しており、多くの国民が貧困に苦しんでいる状況です。EUをはじめとする各国の団体が協力して、コンゴの高品質なコーヒーをPRする「ヴィルンガ国立公園コーヒープロジェクト」を立ち上げ、生産者の生活安定を目指す取り組みが始まっています。
精製方法・豆について
- 精製方法:
- アラビカ種 水洗式
ロブスタ種 ナチュラル
- 豆の特徴:
- ★★
製造方法の種類
- 01
ナチュラル精製 - 果肉を付けたまま乾燥させる方法です。
- 02
水洗式 - 果肉を剥いた後、厚皮に付着したミューシレージと呼ばれるネバネバした糖質を水で分解し、綺麗に取り去る方法です。
- 03
ハニー精製 - 果肉を剥いた後、水に浸けずミューシレージを付けたまま発酵・乾燥させます。①と②の間を取った方法です。
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